皆さんがご存知の鼻の病気はアレルギー性鼻炎でしょう。
スギなどが原因の場合は花粉症ともいいます。ハウスダストというダニが原因である場合が最も多く、一年中症状が起こります。
ほかに2月から4月はスギやヒノキ、夏はカモガヤという草、秋はヨモギやブタクサが原因となります。症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみです。過剰な免疫反応により、異物を外に出すためにおこる症状です。
治療はまずはアレルギーを抑える薬の内服です。以前はくしゃみ、鼻水を抑える薬しかありませんでしたが、最近は鼻づまりをおさえる薬も発売され非常に有効です。症状が強いときや、飲み薬が苦手の方には鼻に注入する点鼻薬で治療します。
スギ花粉症の治療のポイントは症状が出たと同時に治療を開始することです。アレルギー薬の副作用は眠気ですが、薬による眠気があるひとは症状が出る前に治療を開始することにより、眠気がほとんどない薬で春先をしのげます。ぜひ試してみてください。
鼻詰まりがひどくなった場合、薬だけでは治らない場合もあり、その場合は鼻の粘膜が腫れていたり、鼻茸がでたりしており、手術をしたほうが良いこともあります。
簡単にいえば鼻で呼吸する通路を広くしてあげる手術を行います。手術時間は30分程度、表面に麻酔をして手術しますので、痛みもありません。もちろん日帰り手術です。ただし鼻は出血への注意が必要な場所なので、術後は1〜2ヶ月は通院が必要です。
術後の治療時間はほんの数分で、手術で削った部分に薬を塗るだけです。意外とすんなりと呼吸が楽になりますよ。鼻閉はかなり高率に改善します。鼻汁、くしゃみも軽快することが期待できます。ただし根治できる訳ではありません。
薬をずっと飲みつづけるのことに抵抗がある方もいらっしゃると思います。その場合は減感作療法という治療を検討します。アレルギーの原因を少しずつ注射して慣らしていく方法です。最初は週に二回程度、徐々に間隔をあけて最終的には一ヶ月に一度程度の注射を行います。治療終了までは3〜5年程度かかります。7割程度の改善率といわれています。当院では行っていませんが、施行している病院をご紹介しております。